「外国学歴評価システムで国際的人材の流動化へ」

2021年9月24日に開かれた第3回の内部研究会は国際人材受け入れの鍵となるFCE(外国学修歴・資格評価 Foreign Credential Evaluation)をテーマに行われました。まず一橋大学全学共通教育センター教授・太田浩氏が米国の事例を上げながら日本におけるFCE整備の重要性について指摘しました。続いて公益財団法人アジア学生文化協会理事長・白石勝己氏に実務的な立場から留学生の入試選考や日本の現状と課題についてお話していただきました。欧米のFCEシステムの取り組みと現在の日本の学歴・資格評価制度を比較し、今後の日本ではさらに進歩したFCEシステムを確立することの必要性を感じる研究会となりました。

研究会の発表資料と報告書は以下からご覧いただけます。

報告書の構成

I. 外国学歴・資格評価システム:留学生の入学選考を中心に(太田浩氏)

  1. 国際的な人材の流動化
  2. 外国学修歴・資格評価(FCE/FCR)
    2.1FCE/FCRの定義と意義
    2.2. FCE/FCR機関
  3. 米国における評価システム
    3.1. 内部評価
    3.2. 外部評価
  4. FCE導入と留学生入学試験の改善
  5. 教員の採用・承認審査における問題
  6. 日本型FCEシステムの確立へ

II. ABKにおける外国学歴評価の概要と日本におけるFCEの現状と課題(白石勝己氏)

  1. はじめに
  2. 外国人受入れのステージ変化
  3. 「日本語教育の参照枠」の構造
  4. FCE運用の実際
  5. レベルにあった教育を受けるための基礎的能力の基準
  6. アジア地域における高等教育の資格認証条約
  7. 実質的な差異判断と日本における大学資格入学資格の確認
  8. おわりに

III. 質疑応答